今回はスパイスカレーのお店を例にして、もうちょっとハッシュタグの詳しい話をします。
前回の記事はこちら👇✨
その投稿を見た人に「何をしてほしいのか?」
SNSをやっているとついつい数字を気にしてしまいますが(成果が目に見えて楽しいので)、そもそもInstagramに投稿をしている目的は何でしょうか?
「インプレッション 」「リーチ」の数字を伸ばして多くの人に見てもらい、「いいね」「コメント」「保存」をしてもらってエンゲージメントを高めるのは、検索画面やタイムラインで優先的に自分の投稿が表示されるようにするためであって、数字を伸ばすことがゴールではないはずです。
例えば、自分がお店をやっている場合は「お店に来てほしい」(商品を買ってほしい)。
自分がお客さんとしてお店に行ってる場合は「このお店を知ってほしい」(そして足を運んでほしい、楽しい時間を過ごしてほしい)。
※お客さん側の場合は「美味しいお店をたくさん知っている人だと思われたい」みたいな目的もあるかもしれませんが。
これだと、ゴールは「投稿を見た人が実際にお店に行く」ですよね。
それを達成する方法として、「インプレッション」や「リーチ」を伸ばすために投稿ボリュームが多いハッシュタグばかりを選ぶことがはたして最適でしょうか?
もちろん、お店の存在を知ってもらわないことには何も始まらないので、数字を伸ばすことは間違いではありません。
ただ、実際に足を運ぶ可能性が高い人がその意思を持って検索するキーワードは、次に挙げるなかでは「#スパイスカレー大阪」「#谷町グルメ」「#谷町四丁目ランチ」などだと思います。
実際に足を運んでもらうために一番大切なのは「お店に行ってみたくなるように投稿(写真と本文)が設計されていること」ですが、そこは最大限に力を尽くしているという前提で話します。
ハッシュタグの分類
ハッシュタグには、それぞれの役割があります。
【「カレーの投稿ですよ」という説明】
#カレー(552万件)
#カレーライス(104万件)
#カレー部(51.2万件)
#カレーランチ(11.9万件)
#カレースタグラム(9.2万件)
【「スパイスカレーの投稿ですよ」という説明】
#スパイスカレー(93.8万件)
#スパイスカレー部(1.4万件)
【カレーの種類の説明】
#キーマカレー(56.5万件)
#あいがけカレー(6.5万件)
#あいがけ(4.4万件)
#出汁カレー(1万件)
カレーの種類を絞っていくことで、よりピンポイントでそれが好きな人に届ける。
【業態の説明】
#間借りカレー(7.3万件)
スパイスカレー屋さんは、最初は間借りから始めて人気が出たら独立してお店を持つ、というパターンがあります。「人気の間借りカレー屋さん」というものが存在しています。
【「この雑誌に掲載されました」という説明】
#究極のカレー(1.5万件)
#究極のカレー2021(1822件)
#究極のカレー2020(983件)
#究極のカレー2019(732件)
『究極のカレー』という美味しいカレー屋さんをたくさん掲載している雑誌が毎年発売されています。そこに載っているお店に実際に行ってみたい人に向けたタグです。また、「この雑誌に掲載されるほど美味しいですよ」というアピールでもあります。
#グルメ女子(77.6万件)
#グルメ好き(22.1万件)
#スパイス中毒(3.7万件)
お店側が使う場合は「こういうお客さんに来てほしい」「こういう人に向いているお店です」
#カレーは飲み物(8.9万件)
#スパイスチャージ(3.6万件)
#スパ活(6370件)
マンホール好きが使う「#下を向いて歩こう」など、特定の界隈が好んで使うハッシュタグがあります(使っている人同士で仲間意識が芽生える)。あなたの投稿ジャンルでもそういうものがないか調べてみましょう。
#グルメ好きな人と繋がりたい(184万件)
#カレー好きな人と繋がりたい(27.4万件)
#スパイスカレー好きな人と繋がりたい(3988件)
繋がりたい=フォローしてね、フォローバックするよ
#大阪グルメ(184万件)
#大阪ランチ(59.6万件)
#大阪カレー(19万件)
#大阪ディナー(16.2万件)
#大阪カレー部(3.9万件)
#スパイスカレー大阪(2.4万件)
#谷町グルメ(1.2万件)
#谷町四丁目ランチ(4482件)
#谷町六丁目グルメ(4078件)
#谷町四丁目グルメ(4041件)
#谷町六丁目ランチ(2959件)
谷町四丁目や谷町六丁目には、美味しいスパイスカレー屋さんがたくさんあります。
どうでしょう?
自分が実際に食べに行くお店を探す時、まずは「地名+グルメ」「地名+ランチ」「地名+食べたいもの」で検索するのではないでしょうか。
投稿ボリュームだけを判断基準にしてしまうと「ちょっと使ってる人が少ないかな?」という印象になってしまうと思うのですが、「地名+商品名」のタグを使っている人は、実際にそのお店に足を運べる距離にいる人です。
「地名+商品名」だけでなく、地名単体のハッシュタグもつけて、ぜひ地元の人に見つけてもらってくださいね。
その、実際に足を運んでくれた地元のお客さんたちの投稿(口コミ)が積み重なって、もっと広い範囲の人に知ってもらうことに繋がります。
目的によって最適なタグは変わるので、「つけるべきハッシュタグがわからない」というのは、そもそも投稿の目的自体がハッキリしていない場合があります。
自分が何のために投稿をしているのか、改めてもう一度認識してみましょう。
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